月について思うこと

西洋占星術

ここ数年で「月星座」が一般的になってきましたね。雑誌の占い特集でも当たり前のように、月星座占いが掲載されています。今日は改めて、月について思うことを書きたいと思います。

そもそも月・月星座って何?

朝の情報番組や雑誌の星占いで活用されている星座は太陽星座です。一般的に「わたしは●●座」と思っている星座は西洋占星術では太陽星座と呼び、もし蟹座だったら産まれた時に太陽が蟹座の位置にあったということです。月星座は太陽星座の月バージョンとなり産まれた時に月が位置している星座です。(新月生まれの方は太陽星座と月星座が同じになります。)太陽星座が流行した理由の一つとして、太陽だけが毎年ほぼ同じ時期に同じ星座にやってくるため、シンプルで分かりやすいことがあげられます。月星座は毎年同じ日に同じ位置には来ないので、月星座を確認するためにホロスコープを出す必要があります。昔はインターネットやアプリがないのでホロスコープを出す際は手計算をして月の位置を調べる必要がありました。面倒ですよね。シンプルな太陽星座占いが流行する理由も分かります。なお、西洋占星術で使う天体は太陽、月を含め、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10天体です。

ちなみに、月は約2.5日で一つの星座を移動します。10天体のうち一番動きが速いのが「月」で、どの天体よりも地球に一番近いため人間や動物にも様々な影響を及ぼしていると言われています。2016年には東京大学大学院農学生命科学研究科からこのような論文が発表されていました。

月の満ち欠けがウシの出産に影響を与える
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/a_00522.html

月星座で何が分かるの?

  • 素の自分
  • 無意識の癖
  • 本能的な欲求
  • リラックスしている時の自分
  • 酔っぱらった時の自分
  • 内面/本音
  • 幼少期
  • 母親

思いつくままに書いてみましたが、個人的に思う太陽との違いは目標や目的がないことです。目標も目的もないけど、これが心地いいとか、楽ちんとか、理性がない状態の自分。そのため幼少期は太陽よりも月の影響を強く受けると言われています。

個人的な月の落としどころ

上記では教科書的なことを書いてきましたが、まぁそれでもよくわからないですよね。西洋占星術を勉強したてのわたしもそうでした。なので、わたしは月=7歳の自分と一言で片付けています。7歳の自分だから、素だし、無意識だし、リラックスしているし、本音です。そして、一般的に一番身近な母親の真似をします。だから月は母親を表すのです。

わたしの母は太陽牡羊座で、月水瓶座です。幼少期の記憶の母親はよく言えば細かいことまで気配りができて、悪く言えばわたしの小さなミスも指摘する、乙女座っぽいんです。ちなみに妹に幼少期の母の印象を聞くと「1番になりなさい!が口癖だったよね~」と言っていました。妹の月星座は牡羊座。姉妹で母に対する印象が結構違います。

余談ですが、うちは母の太陽星座と妹の月星座が同じで、母の月星座とわたしの太陽星座が同じです。親子の星座やアングルの遺伝についてはまたいつか機会があればブログに書きたいと思います。

月の欠損について

マドモアゼル・愛先生が発表した月の欠損説は賛否両論ありますが、私の解釈は上記の「7歳の自分」から1ミリも変わっていません。そして「欠損」とはまた誤解を招く表現・・・!と思います。でも、愛先生の見解に大反対というわけではなく、どちらかというと肯定的です。月は「7歳の自分」だから完璧にはできないことに対しても「これがいいんだって!」とこだわり続けるし、やってはみたものの詰めが甘い。7歳レベルのことしかできないんだから、そりゃあ足りていない(大げさに言うと欠損)ですよね。

上記の通り、わたしは月乙女座です。整理整頓が好きだし、服だって襟付きが落ち着く。自分の健康には気を遣うし、誰かのために作る資料も全然苦じゃない。あと、できればあんまり目立ちたくない。それは本心です。でも、掃除をしていても最後に細々とした「どうしたらいいか分からないもの」が残るし、似合うといわれる服は好きな服よりももっとフェミニンだし、健康に気を使っている割には体重の増減は激しいし、真面目に丁寧に作った資料はどこかしらケアレスミスがあるし、目立つの得意じゃないくせに、会社のイベントではなぜか司会進行に引っ張り出される。乙女座の領域は好きだし、落ち着くし、意識は向くけど太陽星座の水瓶座っぽいことほど目的を持ってきちんとはできません。

新月生まれの方は太陽と月が重なっているので、星座も同じとなります。そうなると、太陽星座と月星座が同じ場合はどうなるの?という疑問がわいてきます。本来目標のない月の「こうしたい!」「これがいい!」に太陽の目的が伴うので、行動が素直で矛盾が少ないタイプです。また、いくつになっても子どものような人で、男女問わず人々に人気です。太陽・月星座の影響を他の天体が入っている星座より強く受けるため、もし蟹座産まれだったら、蟹座の「優しく世話好き」ないい面も「閉鎖的で身内びいき」な悪い面も強く出る傾向があります。また、自分の目的と感情が強いため、他者の気持ちが分からず主観的になりすぎる傾向があります。

月との向き合い方

天体には発達年齢域というものがあります。文字の通り、その年齢域で発達させるべき天体です。ざっくりこんな感じです。

月0~7歳・・・感情。多くの気持ちを経験してね!
水星8~15歳・・・知性。ちゃんと勉強して友達とおしゃべりすんだぞ!
金星16~25歳・・・愛情。趣味見つけて恋愛もすんだぞ!
太陽26~35歳・・・目的。社会性身につけて人生の方向性を決めるぞ!
火星36~45歳・・・チャレンジ。太陽で決めた目的を果たすぞ!

木星46~55歳・・・許容。自分も他人も許せるようになるんだぞ!
(以下略、すみません。)


よく、月は「本当の自分」と言われますが、人生をかけて発達させてきた水星も金星も太陽も「本当の自分」だと気づきましょう。ただ、月は「7歳の自分」だから他の天体と比べてわがままだしむちゃくちゃ、自己主張も激しいゆえに本当の自分と思いがちです。そんな月を他の天体(太陽とか、火星とか)の理性で押さえつけようとすると、苦しくなり情緒不安定にもなります。

そういう甘ったれな自分を、少し俯瞰してみる。月の自分が欲しがるものは「つめが甘いんだけど~!まあいいか~」と思う。そうしたら、心が安定してポジティブになれるし、幸せな気持ちにになります。

わたしは自分の太陽星座がしっくり来た頃に、几帳面なくせに完璧にはできない「乙女座が少し足りない自分」も、まあ、いいか~と思えるようになりました。(しっくりくるまでは思った通りにできない自分が大嫌いで、感情爆発するとしくしく泣いてました。)

月の自分を優先させたほうがいい時

  • 疲れているとき
  • 頑張れないとき
  • リラックスしたいとき
  • 自分へのご褒美

いつも太陽や火星でがんばっているんだから、たまには7歳にもどりましょう。月に戻る日と決めると大・爆・発!みたいなことは減ります。任されていたプロジェクトが終わった日、彼氏彼女と別れた日、挫折を味わった日、なんだかすべてがどうでもよくなった日は月の自分が満たされることをしてみましょう。

月12星座別満たされること

参考までに12星座別で満たされることを考えてみました。

牡羊座:スポーツ、バーベキュー
牡牛座:老舗レストラン、ふわふわなバスタオル
双子座:友達とのおしゃべり、小旅行
蟹座:部屋の模様替え、実家に帰る
獅子座:遊園地、ハイブランドのアイコンバック
乙女座:掃除、ちょっといいスキンケア
天秤座:ショッピング、大切な人へ手紙を書く
蠍座:サウナ、ドラマの一気見
射手座:海外旅行、ドライブ
山羊座:登山、神社仏閣
水瓶座:インターネット、サークル
魚座:ヨガ、海

まとめ

月は幸運と呼ばれたり、欠損と言われたり、人によって解釈が違って困惑しちゃいますよね。取り留めのない文章になってしまいましたが、今日は私が思う月について書いてみました。あなたにとっての月はどうですか?自分の月を受け入れて、ごきげんに過ごしましょうね!